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「建具」~建物の内部を仕切る役割を持つ開閉できる設備の総称です~
「建具（たてぐ）」という言葉をご存知でしょうか？皆さんも普段から建具には関わっていらっしゃいますが、ピンと来る人は少ないかもしれません。なにしろ英語にも「建具」に相当する語はないくらいなので当然だと思います。
例えば、お客様を最初にお迎えする玄関のドア、部屋を明るくしながら雨風を防いでくれる窓、トイレのドア、バスルームのドア、部屋を仕切るドア、和室になくてはならない障子や襖など、「建物の内部を仕切るために設けた開閉できる設備」のことを建具といいます。

「木製の建具」~日本の気候風土に最も適した建具です~
最近の建具には金属やプラスチック製のものも数多くありますが、機能性に優れ、日本の気候風土に最も適しているのは「木製の建具」だといえるでしょう。
なぜなら、木は製材・加工されても"生きている"からです。部屋の湿度が高いときは空気中の水分を保有し、乾燥してくると自らの水分を放出します。この「木の呼吸」が、室内を極端な乾燥や湿気から守り、安定した湿度を保ってくれるのです。
また、毎日使う室内用のドアや引き戸、障子などは、「立て付け」が大切です。弊社では、現場できちんと採寸し、時間をかけて削り合わせ、調整しながら取り付けます。工場で大量につくられた既製品の戸をハメたものと弊社でお仕立てしたものとでは、仕上がりも機能性の高さも全く違います。

障子は、平安時代から日本人の暮らしに溶け込み、豊かな文化を育んできた建具です。源氏物語にも登場しますが、当時は間仕切りの総称として「障子」という言葉が用いられており、現在の襖を「障子」、現在の障子を「明り障子」と呼んで区別していました。当時は冬場でも、蔀戸や唐戸を半開きにするしか採光の手段がなかったため、障子は寒さを防ぎながら採光できる建具として画期的な発明でした。
日本の優れた文化である「障子」は、"癒し"の空間づくりにも最適です。昼間は、強い日光が和紙により拡散され、やわらかな自然の光が室内を包み込みます。また、夜には壁の一部となって、室内の照明効果を高めてくれます。
近年、現代的なインテリアとして見直されている障子。「独特の風合い」や「幾何学的なラインの美しさ」といったデザイン性の高さも人気の理由です。和・洋を問わず調和する美しい空間づくりに、障子を取り入れてみませんか？

「フラッシュドア」~変形が少なく軽量化できるメリットがあります~
「フラッシュドア」とは、表面が平滑な板状のドアで、芯材の両面に板状の材を張ったもののことです。表面材がベニヤの場合は「ベニヤフラッシュドア」、板の場合は「板フラッシュドア」といいます。単一材でつくられたドアに比べて、反りや狂いなどの変形が少ない、軽量化できる、などのメリットがあります。
オーダーメイドで製作すれば、窓フレームを自由にレイアウトしたり、ガラス部分にステンドグラスを取り入れたりすることも可能です。